タレと軽やかハーモニー 遠州「鱧カバ丼」自信作 中日新聞掲載

カテゴリー │メディアで紹介されました

タレと軽やかハーモニー 遠州「鱧カバ丼」自信作 中日新聞掲載

春から夏の新たな食の名物にしようと、浜名湖かんざんじ温泉観光協会を中心に舞阪漁港に4月から水揚げされるハモを使う「遠州灘天然ハモ蒲丼」の準備を進めています。
試作の様子を中日新聞(3月18日朝刊)に掲載いただきましたので転載して紹介いたします。

こちらから大きな画像で全文をご覧いただけます。

 浜名湖エリアはウナギだけじゃない。浜松市西区舘山寺町の飲食店主らが地元、遠州灘でとれたハモを使った「鱧カバ丼」を売り出そうとしている。既に試作は最終段階で、早ければ四月半ばにも味わうことができそう。ウナギの不漁が続く中、新たな特産品としてブランド化を目指す(大城愛)

「これりゃ、いける」14日にあった試作会。地元の飲食店主や観光協会の職員らが参加者が沸き立った。「ハモ」と言えば、湯引きした真っ白な身に梅肉を添えた京料理を想像するが「鱧カバ丼」は一見、うな丼。かば焼きのタレとフライパンで炒めたハモは茶色の照りが美しく、口に入れるとふんわりと香りが広がる。食感はウナギより軽く、食べ進めてもくどくならない。

 「ハモ自体はあっさりとした味でね。各店秘伝のタレの風味をよく引き立ててくれるよ」。試作の中心となった日本料理店「松の家」店主新村浩利さん(70)が得意げに笑った。

 新村さんによると、ウナギより脂が少ないため、片栗粉をまぶして湯引きし、タレと絡みやすくした。浜名湖産のノリや、アイスプラントなど地元産の野菜が主役の脇を固める。「ウナギとハモの食べ比べ丼もいい」、「丼の人気が出たらハモ漁も盛り上がるかも」。試作会の参加者から次々と期待の声が上がった。

 浜名湖エリアといえばウナギのイメージが強いが、近年は漁獲量の激減で、仕入れ価格の高騰に悩む飲食店も多い。2010年には浜名商工会の発案で「牡蠣カバ丼」が売り出され人気を集めているが、11月~3月の限定商品のため、夏場にも売れる新たなご当地グルメの開発が求められていた。

換算時の飲食店主ら 来月売り出し

 4月中旬に漁が始まるハモは、これまでも有力候補であったが、たくさんの小骨の下処理など調理に手間がかかるのが難点だった。今回、下処理を行う加工業者の協力を得られて安定供給にめどが立ったという。
 今後はハモ漁の開始に向けて味を最終調整していき、賛同する浜名湖エリアの飲食店などで順次売り出す。使用する具材など「鱧カバ丼」とうたうための条件は定めるが、かば焼きのタレなど、店によって異なる味が楽しめる。

価格はハモの漁獲量に左右されるものの、うな丼や牡蠣カバ丼よりも安く抑える見通しだ。新村さんや関係者は「冬のカキ、夏のハモになればいいなあ」と新作丼への期待を膨らませた。
 問い合わせは、浜名湖かんざんじ温泉観光協会 053-487-0152へ

遠州灘のハモ漁
 徳島県や兵庫県など、主に西日本地域で盛んなハモ漁だが、浜松市西区の舞阪漁港の近海でも毎年4月中旬から1ヶ月間ほど、ハモが水揚げされている。浜名漁業協同組合によると、昨年4月分の漁獲量は約5トンだった。遠州灘でとれたハモは地元や関西圏に出回る。


同じカテゴリー(メディアで紹介されました)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
タレと軽やかハーモニー 遠州「鱧カバ丼」自信作 中日新聞掲載
    コメント(0)